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サナルっ子ヴォイス

Bクラスからのトップ高校合格・・・

宮崎一行(算数・数学)

入試直前特訓。
トップ校受験選抜クラスにKくんは漏れてしまった。友達は、ひとり、ふたりと志望校のランクを下げていく。しかし彼はBクラスにあってもA高校進学の意志を翻さない。私のところに持ち込む質問の内容が徐々にハイレベルになっていく様子で、彼の勉強の充実がよくわかった。
最後の進学模試が終わったとき、彼は過去最高の偏差値61をマークした。本当によく伸びたが、A高校合格には、まだもうひとつ力が足りない。私は彼を呼び、聞いた。
「この時期、この成績だと、普通は志願先のランクを下げるだろう。だけど、キミのこれまでの伸び方を見ていれば、まだ可能性がないわけじゃない。あとふた月の間、A高校への思いを維持できるか?」
彼は、きっぱりと言い放った。
「絶対、A高校を受験する」と。
それは、あまりに強い、あまりに固い決意だった。私は、特例で彼を選抜クラスに入れることを決めた。
「それだけの強い思いがあるのなら、きっとやり通せる。水泳では厳しい練習に耐え、あきらめずにやってきたんだ。勉強だってやれないはずがない。自分の底力を信じて挑戦だ」と、エールを送る。その瞬間、Kくんの瞳はパッと輝いた。
「次回、選抜クラスの時間に来ます」と、うれしそうに帰っていった。
その後、1月の新中統模試で偏差値は62。彼は、ラストスパートで学力を伸ばし続けていた。安全圏に入れないまま模試は終わってしまったが、受験本番の前日まで、彼の不断の努力は続いた。わき目も振らず、まっしぐらだ。

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