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Bクラスからのトップ高校合格・・・
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宮崎一行(算数・数学)

Kくんは中学三年からサナルに通い始めた。
水泳では県レベルでも注目される実力の持ち主だった。三年になってからは持ち前の精神力で記録をのばし、東海大会にまで進出した。彼にとっては水泳が第一の優先事項で、それまで勉強らしい勉強はしたことがなかった。テストは、いつも一夜漬け。定期テストは中の上くらいのところを行ったり来たり。彼は入学時の調査用紙に志望校を「A高校」と書いていたが、本気とは思えない。水泳を武器に進学するつもりだろうと見ていた。
周囲の生徒たちが一斉に受験勉強に燃え始める時期になっても、Kくんは相変わらずプールに向かっていた。8月、最初の進学模試は偏差値53。中堅高校ならまあ問題はないが、とてもトップ高校を目指す生徒の成績ではない。夏期講座の授業も水泳の練習があるために休みがちになっていた。本人の希望でA高校受験クラスに入ったものの、その中では最下位の成績だった。このくらいの時期には、とりあえず志望校を高めに言う生徒が少なくない。勉強に向かう姿勢を見て、彼もその口であり、やはり本気でA高校を狙っているとは思えなかった。


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