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ホーム >  校舎案内愛知県豊田駅前校(小中学部) > 教育コーチングの本に「乃美先生」登場!

豊田駅前校(小中学部)

乃美先生

佐鳴予備校は2年前から「教育コーチング」(社団法人 日本青少年育成協会認定)の資格を各教師が取得しています。プロ野球界でも、北海道日本ハムファイターズのコーチの皆さんが教育コーチングを学び、選手指導に生かしているんだそうです。
実はサナルの中での教育コーチングのオーソリティは「乃美先生」なのです。休みの日でも遠くは沖縄県にまでコーチング実践研修に向かい、子供たちへのより良き指導のために日夜研鑽を続けています。先日行われた豊田駅前校の保護者会でも、お父さん・お母さん方にコーチングを実践し、大好評を得ました。
その続編として、お父さん・お母さんに是非紹介したいのが、
「子どもの心に届く言葉、届かない言葉」(小山英樹著・学習研究社)
という出版されたばかりの教育コーチングの本。
教育コーチのあり方や、教育コーチの姿勢である「傾聴・質問・承認」について、非常にわかりやすく説明されています。ただのスキルとしての解説書ではありません。あわせて紹介されている事例も、読んでいるだけで心に熱いものがこみあげてきます。決して難しいものではなく、「日々の実践だけなんだ。」「親だってコーチになれる。」と思っていただけるのではないかと思います。 その中で、乃美先生が実際に行ったコーチングの事例が紹介されています。中学受験で受験中学を悩む生徒との温かいやり取りです。(事例の個人名は仮名になっています。)

では、本の内容を少し紹介していきます!!

子どもの心に届く言葉、届かない言葉

「子どもの心に届く言葉、届かない言葉」
(小山英樹著・学習研究社)

●子どもの「自己改革」を支援する
足踏みする生徒
コーチ=前田先生(仮名:乃美先生のこと) 女性 塾講師
クライアント=優作(小学6年)

中学入試部門の担当になって2年、前田先生は小学生を尊敬の目で見る機会が増えた。子どもたちが難しい勉強に前向きに取り組むからではない。大人顔負けの目的意識や自己管理能力を見せてくれるからである。
ただ、その域に達している生徒は稀で、大半は足元がグラグラだ。
優作君もその一人。前田先生はこの優作君が大好きだ。生徒はみんな好きだが、優作君には、がめつさというか、気色ばんだ部分がなく、なんとなく癒されるのだ。人を押しのけようなどという気はさらさらなく、友人や先生に対する気配りや穏やかな表情に彼の優しさが滲み出ていた。ただその優しさは、弱さと表裏一体だ。頑張りきれない学習姿勢に弱さを感じることがある。
夏休み前になってもエンジンがかからない優作君に痺れを切らし、母親が志望校変更を申し出てきた。中央中学から、偏差値ランク表で二段下に位置づけられる港中学に切り替えるという。
前田先生は優作君本人を呼んで尋ねる。
「優作君、君が行きたい学校はどこ?」
「港中学」
「中央中学から港中学に変更だね。変更の意図は?」
「そこならなんとか入れそうだって・・・」
「なんとか入れそうだって・・・誰が言ったの?」
「お父さんと、お母さん」
「ふ−んそうなんだ。もう一度聞くね、君が本当に行きたい学校はどこ?」
「港・・・中学」

夏期講座が始まっても変化は見られない。優作君の勉強量は増えない。
8月後半、前田先生はコーチングを試みた。
「優作君の前進を邪魔しているものがあるような気がするんだけど、何だと思う?」
「・・・気持ちの弱さ」
「弱さか。もし弱さが邪魔してるんなら、それをどうしたい?」
「なくさなければいけない」
「ふ〜ん、なくさなければいけないのか。優作君の身体のどこに弱さがあるの?」
「えっ・・・どこって・・・このあたり」
優作君は両方の肩の辺りをさする。
「へ〜、そこにあるんだ。その弱さをめいっぱい感じてみて」
優作君は目を閉じて真面目に感じようとしている。見ているとだんだんと肩がすくんできて眉がハの字になってくる。口がヘの字になる。弱さ丸出しだ。
「どんな気分?」
「さっき、弱さをなくさなければいけないって言ったけど、無理っぽい」
「そうか、無理っぽいか。じゃあどうしたい?」
「弱さも自分なので、それでいい。ただ、勉強するときだけは、その弱さを遠ざけておくようにする。」
「へ〜、遠ざけるのか。どのくらい?ちょっと遠ざけてみてくれる?」
優作君は立ち上がる。教室の隅まで行くと、掃除ロッカーの陰でなにやらパントマイムのような動きをして、また席に戻ってきた。
「あのぐらい」
「そっか。弱さをあそこに置いてきたんだ。あそこにある弱さ、見える?」
「うん、見える。水色してる」
「そうか、水色か。・・・今、どんな気分」
瞬間、優作君の顔に笑顔が広がる。それが答えだった。
「頑張れそうです。ありがとうございます。」
最後に前田先生は言ってみた。
「優作君って、優しいね」
優作君は何とも穏やかな笑顔でこんなことを言った。
「あのね、保育園を卒園する時に、自分の手形を押した色紙をもらったの。今朝、たまたまその色紙を見ていたら、裏に筆で『優しい』って書いてあった。園長先生が書いてくれたの」

その翌日から優作君は「優しさ」と「弱さ」を区別して、自分の意思で自分を動かし始めた。彼の中で、何かが目覚めた。成績が徐々に上がり始めた。彼は志望校を再設定し、中央中学と並ぶ難関校である南学園中学にチャレンジする。
入試直後から「僕、受かったよ、間違いない。お母さん、応援してくれてありがとう」と母親に断言した。息子の言葉を半信半疑で聞いていた母親の元に、本当に合格通知が届いた。

観察してみましょう
@ 教育コーチ前田先生の、どのような「あり方」や「信念」を感じましたか?
A この教育コーチングの目的は何でしょう?
B 特にどのような言葉やアプローチが印象的でしたか?


【本事例に対する著者解説】
★「そこにあるんだ。その弱さを目いっぱい感じてみて」
  これも体感コーチング。さらに「弱さ」を物体化して扱うところまでやっている。
★「優作君って、優しいね」
  この承認で、更なる自己開示が引き出されている。


な、なんと、校舎に展示してある本は、著者の小山先生からいただいたサイン入り。みんなへのメッセージもありますよ!
豊田駅前校諸君、乃美先生と話すとどんな悩みでも答えが見えてくるはず!
自分でくよくよ悩むのではなく、何かあったら話してみよう。
サナルは勉強だけでなく、人生を学べる場だからね!

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