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ホーム > 佐鳴予備校について > サナルコラム > 求められるのは、「考える力」

求められるのは、「考える力」


高校入試を終えて、思うこと

変化する入試

先日、中3生保護者の方を対象に、高校入試講演会を開催しました。2017年度入試における問題分析と、ここから始まる受験対策について、さまざまな角度から当校の見解を述べさせていただきました。時勢に合わせて変化する入試の実態を知り、危機感を抱かれた保護者の方も少なくないことでしょう。
この会でも強調しましたが、私たちが真剣に向き合わなくてはならないのは、現代の子どもたちが、過去に経験したことのない“新しい時代”を歩むという事実。そこで「求められる力」とは何なのか、という点です。

「正解」がない試験!?

既にご存知かと思いますが、2020年に大学入試が大きく変わります。従来の知識偏重型の入試から、「思考力・判断力・表現力」さらには「人間性」などを重視し、多様な試験や評価軸が取り入れられることになっています。全容はまだ明らかになっていませんが、入試の出題は「正解が一つに決まらない」あるいは「正解が無い」など、今までに例がないタイプになることが予想されます。課題の背景や理由を考えさせたり、主体的な意見を求められたりなど、「状況を自分なりに分析して、自分の頭で考え、解決策を導き出す力」が問われることでしょう。近年では、実際にそのような問題を出す学校も増えてきています。
正解がない試験なんて…と思う人もいるかもしれませんが、実社会に出てから直面する問題は、まさしくそのようなものばかりです。類題を解いただけで対策できるような、“テンプレート型”の問題にしか対応できない人は、世の中で通用しなくなるでしょう。座学による知識の暗記や、解法パターンの記憶に頼るような勉強法は、限界を迎えようとしています。そのことを、生徒自身はもちろん、身近にいる保護者の皆さんも、私たち教師も、強く認識する必要があります。

「学ぶ姿勢」を見直すこと

では、現在の小中学生は、今後どのような心構えで勉強に臨むべきなのでしょうか。
まず、子どもたち自身の「学ぶ姿勢」を見直すことが大切です。サナルや学校の授業を受ける時、「ただ座っているだけ」「思考回路が止まった状態」になっていないでしょうか?授業中は、教師の説明を集中して聞くことはもちろん、頭をフル回転させて、“積極的に必要な知識を取りに行く”姿勢が求められます。
さらには、各教科の学習内容について「なぜそうなるのか?」「どういうことなのか?」と踏み込んで考え、“根本から理解する”ための努力が必要です。どの教科もそうですが、本質を理解してこそ、基礎から応用まで幅広いレベルの問題が解けるようになるのです。
また、日頃から意識してほしいのが、「考える習慣」を身につけること。例えば、新聞やニュースなどで、世界中で起きるさまざまな事件を見聞きしたとします。それだけで「知識を得た、学習した」と満足するのではなく、発展的に考える習慣を付けてほしいと思います。「なぜ、その問題は起きたのだろう?」「背景には何があるんだろう?」…など、自分なりの疑問を持ち、さまざまな切り口から調べたり考えたりしてみること。さらには、「この問題は、どうすれば解決できるんだろう?」と自分なりの考えを持ち、それを家族や友人に話してみるのも有効です。伝えたいことを論理的に整理し、正確にアウトプットする能力は、今後まさしく「求められる力」の一つです。

「考える」ことで成長する

そして何よりも、実生活の中で自分が経験するさまざまな問題に向き合うことが大切です。勉強や部活動、友人や家族との人間関係…。思うようにいかず、悩み苦しむ場面は誰にでも訪れることでしょう。そんな時こそ、自分自身の問題解決力を磨くチャンス。「面倒だな…」と思考を止めるのではなく、「なぜだめなんだろうか?」「どうしたら状況は良くなるのだろう?」…と、思考回路をはたらかせて、自分なりの解決策を導き出してほしいと思います。正しい答えが出るかはわかりませんが、熟思する機会を増やすことで、「考える力」は確実に鍛えられます。
ちなみに、教育現場では「アクティブラーニング」という学習法が流行っていますが、これは基本的な知識が十分備わっている子どもに対してはじめて生きる手法です。「考える」「発言する」ためには、ベースとなる一定の知識が不可欠。教科の内容を定着させるための日頃の学習は、絶対に必要です。

子どもの勉強に対して、周囲の大人は、つい結果ばかりに目が行きがちです。ただこれからは、彼らが「考えながら学んでいるか」という視点が重要になってきます。大切なのは、社会に出てから必要となる資質・能力を高めること。その意識の元で、お子さんの頑張りを応援してあげてください。

(2017年4月)