宮下:久しぶり! 大学生活はどう?
正久:お久しぶりです! 前期は『音楽論』の講義が非常に新鮮でした。オペラを毎週1本鑑賞し、その曲の演出技法などについて一般の目線では気付かないような点を教授が解説してくれます。元々音楽鑑賞が好きなので、楽しく受講できました。
宮下:改めて、入試本番のことを聞かせて。
正久:東大の二次試験1日目の国語の問題がいつもより読み解けず、数学も難しくなっていたとはいえ、1問も完答ができなかったので、「失敗した……」と思っていました。それでも、「英語と世界史が勝負の科目だ」と気持ちを切り替え、2日目に向けて取り組みました。2日目の英語の前は、リスニングに備えてスマホのアプリで音源を聞いたり、自分が好きなバンドの音楽を聴いたりして気持ちを落ち着かせていました。
宮下:合格発表のときはどうだった?
正久:合格しているかどうかが本当にわからなくて、正直、結果を見たくなかったです。ただ、3年間もかけてコツコツ頑張ってきたことが初めてだったので、その成果はやはり自分の目で見ようと思い、母親と一緒に受験番号を探しました。合格したとわかった瞬間、嬉しくて思わず涙が出ました。
宮下:私も正久さんの合格を知って感無量だったよ。最後に、正久さんが考える合格のポイントを教えて!
正久:志望校を早くから決めていたことです。目標があったから自分のしている勉強に意味がありました。私が東大を目指したきっかけは、中等部時代にカウンセリングで当時担当だった山田敦範先生から薦められたことでした。当時の私は高校受験のことで頭がいっぱいで、大学のことなんて考えてもいませんでした。しかし、山田先生が「正久さんなら東大に合格できる」と言ってくれ、東大が視野に入ったことが今となってはとても大きかったなと思います。将来やりたいことを見つけて東大に行く理由ができたときに、成績的にも目指せるところにいたので、第一志望を早くから決めていたことが本当に良かったと思います。早い段階で目指していなかったら、今の自分はなかったです。
宮下:今日はありがとう! 大学生活も楽しんでね!