グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



科目別対策|生物


名大入試分析(2022)生物

出題傾向

【試験時間】
 ・1科目75分 { 情報(自然情報) }
 ・2科目150分 { 医・理・農・情報(コンピュータ科学) }

【難易度】標準~やや難
【特徴】
  1. 知識問題と実験考察問題が満遍なく出題されています。
  2. すべての問題で長めのリード文や実験結果などの図表を見た上で解答する必要があります。
  3. 制限時間に対する問題量が多いため、時間内に解ききるためには、ひとつひとつの問題を素早く処理する必要があります。

以上より、名大の生物で高得点を取るためには、生物に関する知識だけではなく、文章や図表を読み取る能力、読み取った情報を正しく考察する能力、正確に論述する能力、時間内に手早く解く能力などが求められます。

対策

①概略
現在の名古屋大学の生物は、大問4つの構成です。各大問は「文1」「文2」などの1頁程度のリード文(実験や図を含む)を読んだ上で、設問を解く形式となっています。リード文のパターンとしては主に2種類あり、1つが知識中心の文章、もう一方が実験中心の文章です。どちらにしても、高校の教科書レベルを前提にして、それを発展させた内容が記載されています。
ここで大切なのは、教科書の発展的な内容が記載されていても、リード文を丁寧に読み込むことですべての設問は解けるということです。そのため、名古屋大学の生物の問題を解く上では、細かな知識よりも文章や実験の読み取り能力、および論述力が必要であるといえます。
②知識問題の対策と学習法
名古屋大学の生物で出題される知識問題は教科書や傍用問題集レベルの基本的なものが中心です。
知識問題の学習のポイントは類似する用語を間違えずに覚えることです。「遺伝子」「ゲノム」「DNA」など似て非なる用語も多いので違いに気をつけて覚えていきましょう。
さらに知識を覚える段階で単に暗記するだけになってしまうと応用力が養われません。一問一答などで覚えるよりも教科書や資料集を読み込み「流れ」や「なぜその現象が起こるのか」を深く理解する習慣をつけるとそれがリード文を読み込む練習につながります。
③論述問題の対策と学習法
生物の論述問題は、説明型論述問題と考察型論述問題の2種類に大別できます。
説明型論述問題は、たとえば「クローン生物とはなにか説明しなさい」というもので、正確な知識とそれをまとめる論述力があれば正解できる問題です。近年の名大入試ではあまり出題されていません。

考察型論述問題は「この実験からわかることを説明しなさい」というもので、生物の基本的な知識、実験の条件やグラフを読み取る論理的な思考力、さらにそれを自分の言葉でまとめる能力が必要です。2022年の名古屋大学の入試では10問ほど出題され、全得点の半分以上を占めると思われます。

以上から、名古屋大学の論述問題で点数をとるためには、読み取り能力が必要不可欠であることがわかります。これらは単に学校で配布される問題集を解くだけで身につくものではありません。具体的な対策として、資料集や問題集で生物の実験をみたら、何を明らかにするために実施している実験であるか、注意点や類似する実験との違いが何であるかを誰かに説明できるようになるまで落とし込みましょう。

論述の書き方に関しては、それぞれの問題に対して間違えやすいポイントや見落としがちなポイントがあります。自己採点をするだけだと、気づかない点も多いので、答案を第三者に添削してもらうとよいでしょう。
④頻出単元とその攻略方法
名古屋大学の生物の頻出単元は、「遺伝子」と「遺伝」の分野です。
特に遺伝子分野は、代謝や発生などの様々な分野との融合問題として出題されるため、確実に押さえたいです。制限酵素やリガーゼによる遺伝子操作、蛍光タンパク質(GFP)による標識、PCR法などもリード文中に実験操作として記載されていますので、基本事項として根本を理解しておきたいところです。
遺伝分野に関しては、組換えを含む問題や伴性遺伝の問題など内容が複雑である場合が多いため、様々なパターンの解法に慣れておく必要があります。
⑤対策の注意点
名古屋大学の生物は少しずつ傾向が変化しています。10年ほど前は知識問題が中心で、実験考察問題の割合が低く、リード文の量も少ない入試でした。たとえば、2012年度の入試問題は約10頁で2022年度の入試問題の半分以下の頁数しかなく、説明型論述問題の出題も多く見られました。

そのため、過去問題を遡るのは6、7年程度に留め、また問題集や資料集はなるべく最新のものを使用することをお勧めします。
あわせて、実験考察問題の攻略には問題量をこなすことよりも、ひとつの問題に対する理解の深さのほうが重要です。様々な問題集に手をつけるのではなく、限られた良問を根本から理解するように努めましょう。

おすすめ講座

①村杉拓夢 先生「高校生物」
②村杉拓夢 先生「スタンダード生物」
③村杉拓夢 先生「ハイレベル生物」
④村杉拓夢 先生「名大理科特講③−生物」

おすすめ添削講座

①村杉拓夢 先生「ハイレベル生物」
②村杉拓夢 先生「名大理科特講③−生物」
スタンダード生物

講師 村杉 拓夢(むらすぎ たくむ)先生
講座レベル 3・4・5
受講回数 75回
対象 共通テスト~国公立大基礎レベル
精選入試問題演習!生物の重要ポイントをコンパクトに凝縮!
共通テストから国公立標準レベルの入試問題を扱います。理解が深まるよう、多くの問題で図表を活用。本講座により、ハイレベルな問題を解くための土台を築くことができます。受講には、高校生物の履修、または、学校で一通りの知識を習得していることが必要となります。

講師紹介
大手予備校や医学部予備校で教鞭をとる。学生時代は演劇に没頭。このときの演劇経験を活かした映像授業がわかりやすく面白いと大評判!実家が『牧場』ということもあり、生まれる前から生物に親しんでいたという都市伝説(?)を持っている。


ハイレベル生物

講師 村杉 拓夢(むらすぎ たくむ)先生
講座レベル 4・5・6
受講回数 40回
対象 上位私大〜難関国公立大レベル
難関・上位レベルの標準問題を採用!生物を極める土台を作ります!
旧帝大をはじめとする難関大学への合格には、論述力や読解力が要求されます。本講座は、国公立大学を中心に入試問題を厳選し、二次試験突破への確かな実力が身につくようになっています。生徒が間違えやすいポイントを押さえ、何故駄目なのかを丁寧に説明。図や、例えを多用した授業は、非常に分かりやすく、生物に対する不安が一気に解決します。

講師紹介
大手予備校や医学部予備校で教鞭をとる。学生時代は演劇に没頭。このときの演劇経験を活かした映像授業がわかりやすく面白いと大評判!実家が『牧場』ということもあり、生まれる前から生物に親しんでいたという都市伝説(?)を持っている。


名大理科特講③-生物

講師 村杉 拓夢(むらすぎ たくむ)先生
講座レベル 6・7・8
受講回数 25回
対象 名大を目指す生徒
本質理解による合格力の養成!名大突破への重点演習講座!
総合的な生物の知識が問われる名大生物。難問・奇問の類からの出題はなく、正攻法の学習が合格への最短距離となっています。そこで本講座では、確実に名大合格へとつながる知識を総整理するとともに、合格を磐石とする答案作成法についても詳細に学んでいきます。

講師紹介
大手予備校や医学部予備校で教鞭をとる。学生時代は演劇に没頭。このときの演劇経験を活かした映像授業がわかりやすく面白いと大評判!実家が『牧場』ということもあり、生まれる前から生物に親しんでいたという都市伝説(?)を持っている。