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科目別対策|地理


名大入試分析(2022)地理

出題傾向

【試験時間】90分
【難易度】高い

【特徴】文学部・情報学部(人間・社会情報)の地理選択者が受験をします。
ここ2年は、大問3題での出題が続いています。それまでは、4題の構成でした。

全体分析

論述問題が多く出題されていますが、選択問題、計算問題、記述問題などの出題が見られます。

時間配分

大問3題であるため、ペース配分としては、1題につき30分です。

対策と学習法

ここでは、2022年度の問題を中心に、対策と学習法について述べていきます。
①2022年度 問題Ⅰ
問題Ⅰは、シベリアに関しての出題でした。リード文の空欄に、語句や地名、数字を入れる問題や、下線部の内容について説明する問題等、さまざまな形式の問題が見られます。ただ、問題の難易度はそれほど高くありません。教科書の内容を理解できていれば、ほとんど問題なく解答できるでしょう。
解答を見ても、
・エスチュアリー
・シベリア卓状地
・スカンディナヴィア氷床
など、地理の基本用語が並んでいます。そのため、2022年度の場合、この問題Ⅰを得点源にしなければなりません。リード文に空欄があるタイプの問題は、
  • 2021年度 問題Ⅰ「地図に関して」
  • 2020年度 問題Ⅲ「国々の結びつき(EU・OPEC・ASEAN)について」
以上のように出題されています。今後も同じような出題があると考えられますので、このようなタイプの問題を見たら、確実に得点し、ちょっとしたミスで失点しないようにしましょう。
唯一、注意すべき点は、地理選択の受験生の勉強の盲点になりやすい、それぞれの国・地域の「歴史」の部分です。
例えば、2020年度は、「…この5か国がASEANを結成した理由を答えなさい。」という出題があり、解答の際には、ASEAN結成当時(冷戦期)のインドシナ半島で起こっていたベトナム戦争に触れる必要があります。地理選択者の中には、歴史を苦手とする人もいると思いますので、地誌の勉強の中で、国・地域の歴史については、少なくとも教科書レベルの内容については、確実に押さえておきましょう。
②2022年度 問題Ⅱ
問題Ⅱは、「人口と都市」に関する出題でした。表、グラフ、写真、地図を元に説明や論述する問題ですが、答え方は異なるものの、統計資料を読み取って答えるという点では、センター試験や共通テストと似た部分が多くあります。したがって、資料の読み取りが苦手な受験生は、まずは、センター試験や共通テストの過去問に取り組むことをお勧めします。
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③2022年度 問題Ⅲ
問題Ⅲは、「東南アジアの地誌」でした。問題Ⅱと同じく、統計資料の問題が多いのですが、問題Ⅲは、論述問題が多く、難度は高めです。
例えば、問題Ⅲ 問3では、「シンガポールにおける港湾コンテナの取扱量の推移の背景について説明」する問題が出題されています。指定語句(港湾設備・国際物流・ハブポート)はあるものの、国際物流の増加に、中国の経済発展が関係していることや、シンガポールには、IT化が進んだ港湾設備があることを統計資料から読み取らなければなりません。ただし、その場で考えて読み取れるものではないため、普段の学習の中で、深い背景知識を持つことが求められていると言えます。
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④さまざまな出題形式
論述問題や統計資料問題以外には、2019年度問題Ⅰや2018年度問題Ⅰで、距離を求める計算問題が出題されています。また、2018年度は、問題Ⅰ問6で、地図上に等高線を書き込む問題が出題されるなど、出題形式は様々です。
そこから読み取れるのは、名古屋大学は、さまざまな角度から、受験生の地理に対する理解度を測っているということです。したがって、名古屋大学の過去問だけでなく、共通テストやセンター試験、東京大学や京都大学の過去問を活用し、あらゆる形式の問題に慣れておくことが必要でしょう。

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