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科目別対策|世界史


名大入試分析(2022)世界史

出題傾向

【試験時間】90分
【難易度】かなり高い

【特徴】文学部・情報学部(人間・社会情報)の世界史選択者が受験をします。
大問4題での出題が続いています。中国やヨーロッパからの出題が多いものの、全体的には、各時代・各地域、バランス良く出題されているところに特徴があります。

全体分析

論述問題が多く出題されていますが、選択問題もあり、さまざまな形式の出題が見られます。

時間配分

90分で解き切るのが難しい問題であると言えます。大問4題であるため、ペース配分としては、1題につき20分~25分です。

対策と学習法

①当てはまる語句を入れる問題
2022年度の問題Ⅰ(中国史上の「乱」について)では、リード文の中の空欄に「当てはまる語句」を入れる問題が出題されています。(空欄は15箇所あり、「当てはまる語句」だけでなく、「簡潔に説明する」問題もあります。)
このタイプの問題は、2020年度(騎馬遊牧民に関する問題)、2019年度(インドの交易)、2018年度(唐とその周辺の民族)、2016年度(中国の国家財政について)のように、ここ数年、頻繁に出題されています。その他の難度の高い問題での高得点は、非常に難しいため、ここで確実に得点できるようにしましょう。
また、これらの問題は、アジアを中心に(特に中国)出題されています。したがって必然的に、「漢字」で答える問題が多くなります。漢字の間違いにより、得点を落とすことのないように、普段から「書く」ことを意識して勉強を進めてください。
「中国史」が頻出の立命館大学の問題は、漢字指定の問題が多く、名古屋大学受験者にとっても、ちょうど良い練習になると思います。
②論述問題
論述問題に関しては、例年、問題Ⅳで長文の論述(350字の場合が多い)が出題されています。2022年度は、「東南アジアを経由する海路による東西交流・交易」、2021年度は、「1980年代の社会主義諸国の国家体制の変化」がテーマでした。どちらも、指定された語句を使用するタイプですので、それらの語句(2022年度は6つ、2021年度は5つ)を理解できていれば、そこまで難度の高い問題ではありません。
ただし、2020年度は、史料(フィリピン諸島史)を参考にしながら、16世紀後半から始まるマニラ・アカプルコ・中国間の国際交易について説明する問題、2019年度は、パルテノン神殿が、どのような意味で、世界遺産の登録基準を満たしているか、建築された時期の歴史的状況に触れながら答える問題でした。
指定語句がない場合、当然、問題の難度はかなり上がるので、論述問題対策は、高3の早い段階から取り組むべきでしょう。問題の分量や難易度から考えても、共通テスト後からのスタートでは間に合いません。どんなに遅くとも、高3の夏休みまでには、「通史」を終えて復習に入り、その中で、論述問題対策も進めていく必要があります。
「通史」に関しては、学校の授業の進度にもよりますが、先取りが必要な場合、@willでは、水戸宏之先生の「高校世界史」、築地寛崇先生の「スタンダード世界史」の受講をお勧めします。
③論述問題の具体的な練習方法Ⅰ
論述問題は、まずは、「短文論述」からスタートしましょう。具体的には、
【2022年度 問題Ⅱ 問7】
「…大恐慌(世界恐慌)によって世界的に資本の流れが停滞した結果生じた経済上の変化のうちブロック経済について簡単に説明しなさい。」
【2021年度 問題Ⅰ 問4】
「…ウマイヤ朝とアッバース朝の主な違いを書きなさい。」
【2020年度 問題Ⅲ 問6】
「…1.マルティン・ルターの教えはどのようにして人々に伝わったのか、2.なぜ彼の思想が広範な社会層に受け入れられたのかを説明しなさい。」

まずは、これらのような、「説明」問題や「比較」問題を中心に練習を始めていきましょう。また、完成した答案は、必ず世界史の先生に添削をしてもらうようにしましょう。それが難しい場合は、教科書や用語集の記述と、自分の答案を照らし合わせて確認するようにしてください。
④論述問題の具体的な練習方法Ⅱ
「長文論述」については、自己流で勉強を進めるのではなく、論述問題と解く上での「方法論」を最初に学ぶ必要があります。
@willでは、蒼山駿先生の「難関大への受験世界史~論述対策~」の受講をお勧めします。
また、「短文論述」同様、答案は必ず世界史の先生に添削をしてもらうようにしてください。
⑤史料を年代順に並べる問題
2021年度、2022年度、2年連続して「史料を年代順に並べる問題」が出題されています。難度はそこまで高くありませんが、名大に限らず、大学入試の問題の形式・傾向は常に変化していきます。
こういった変化に対応できるようにするためには、単なる「暗記」に留まらない、本当の学力を習得することが必要です。そのためには、上記のような「論述対策」を中心に世界史の勉強を進めていきましょう。

おすすめ講座

高校世界史

講師 水戸 宏之(みと ひろゆき)先生
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受講回数 127回
対象 高1・高2レベル
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講師紹介
世界史指導の第一人者として長年教壇に立つ。しっかり確実に理解できる「納得の授業」が身上。著書に『世界史B代々木ゼミ方式』(代々木ライブラリー)など。


ハイパー世界史

講師 築地 寛崇(つきじ ひろたか)先生
講座レベル 6・7・8
受講回数 40回
対象 難関国公立大レベル
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名大社会特講①-世界史

講師 弓削 寛修(ゆげ ひろのぶ)先生
講座レベル 6・7・8
受講回数 25回
対象 名大を目指す生徒
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講師紹介
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難関大への受験世界史~中国史~

講師 築地 寛崇(つきじ ひろたか)先生
講座レベル 5・6・7
受講回数 25回
対象 上位私大〜難関国公立大レベル
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難関大への受験世界史〜論述対策〜

講師 蒼山 駿(あおやま はやと)先生
講座レベル 6・7
受講回数 25回
対象 難関私大・上位国公立大レベル
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