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前期試験 科目別対策|生物


年度別出題内容の詳細
2023  2022  2021  2020  2019  2018
出題形式の割合

論述問題の形式


前期試験の出題傾向

【試験時間】80分
【出題範囲】生物基礎・生物
【難易度】標準
【特徴】
出題範囲に偏りはなく、様々な出題形式で力を見られます。
知識問題が全設問の半数を占めており、標準レベルの知識定着は必須です。
例年、論述問題では、用語説明型が多く出題されていましたが、近年では実験考察型が多くなりました。
制限時間に対する出題数が多く、時間配分には注意が必要です。

対策と学習法

①知識問題の対策と学習法
知識問題の出題割合が半数を占めるため、生物用語を確実に押さえることが合格への近道と言えます。理系の暗記物は、用語同士の関係性を理解することがポイントです。用語同士の関係性を図示しながら暗記するのがオススメです。「この分野はこの図を書いて暗記した」というイメージが残っていれば、記憶を引き出すのも楽になります。また、『遺伝子・ゲノム・DNA』など似て非なる用語をしっかりと区別して覚えることも重要です。

②論述問題の対策と学習法
論述形式は他の出題形式と比べて難易度が少し高く、論述問題の成否が勝利の鍵を握っていると言えます。大きく分けて、『用語・しくみ説明型』と『データ読み取り・実験考察型』の2種類の形式が出題されています。

用語・しくみ説明型
「ギャップ結合とはどのようなものか」、「ラギング鎖におけるDNA複製のしくみ」などが問われています。問題集の演習に頼るだけでなく、教科書に載っている用語やしくみを文章で表現する練習を積極的に行いましょう。用語・しくみの暗記にも繋がるので一石二鳥です。丸暗記ではなく、『なぜ』を意識することが大事です。

データ読み取り・実験考察型
「下線部のように多様性の高い植物群集の物質生産量が高くなる理由」、「グラフの大きな傾きから塩基数と対応するアミノ酸の関係について何が分かるか」などが問われています。科学史上の実験など典型的なものならば、問われる内容がある程度予想出来ますが、初見の実験・データ問題は、何を意図しているかを正確に読み取れないと正答出来ません。問題演習する中で、実験操作やデータの意味を整理して書き出して推測する練習をしましょう。その後、解説を読み込むことで初見の実験・データ問題に対応できるようになります。また、解説に記載がない場合は、似ている実験・データを教科書や参考書の中から探して、どのような説明がなされているのかを確認しましょう。なお、使用する問題集は高校で使用している標準レベルのもので十分です。

答案添削
静大の二次試験、記述対策に最適!
二次試験における記述問題は、練習方法や練習量で共通テスト以上に大きな差を生みます。答案添削はその名の通り、みなさんの作成した答案を添削指導します。ただ単に解答の正誤を示すのではなく、一人ひとりの弱点やクセを指摘していきます。記述練習によって、粘り強い思考力、採点者に伝わる、失点しない答案作成力を培うことができます。


③制限時間の対策と学習法
STEP1
制限時間を設けて過去問演習をした後、不正解の問題を制限時間無しで演習しましょう。
STEP2
制限時間無しで正解した問題は、なぜ時間オーバーしたのかを原因究明のうえ、時間短縮の工夫をする必要があります。知識問題に時間をかけすぎていたならば、時間配分の見直しをしましょう。論述問題に時間がかかるのならば、文章を書く前にキーワードを書き出し、文章の骨組みを作ってから書くなどの工夫をしましょう。
STEP3
制限時間無しでも不正解の問題は、優先的に弱点補強すべき単元です。今までに使ってきた問題集や参考書、映像授業で復習しましょう。

STEP1~3の反復で、優先順位をつけて解くスキル、出題意図を速く読み取るスキルが身に付くはずです。

④その他出題形式の対策と学習法
出題数は少ないですが、描図問題や計算問題、単元横断型問題の対策も必要です。
問題集・過去問で様々な形式の問題を徹底的に演習しましょう。抜けていた知識は、まとめノートを作るなどして整理することで、理解が深まります。
問題集の難易度は標準レベルで問題ありませんが、単元横断型問題は問題集の発展問題に含まれていることが多いので、基本問題だけでなく発展問題まで演習することをお勧めします。
また、2019年度は計算問題で導出過程を記述させる問題が出題されました。今後、この形式が増える可能性もあるため、普段から計算過程を丁寧に書くよう心がけましょう。

おすすめ講座

スタンダード生物

講師 村杉 拓夢(むらすぎ たくむ)先生
講座レベル 3・4・5
受講回数 75回
対象 共通テスト~国公立大基礎レベル
精選入試問題演習!生物の重要ポイントをコンパクトに凝縮!
共通テストから国公立標準レベルの入試問題を扱います。理解が深まるよう、多くの問題で図表を活用。本講座により、ハイレベルな問題を解くための土台を築くことができます。受講には、高校生物の履修、または、学校で一通りの知識を習得していることが必要となります。

講師紹介
大手予備校や医学部予備校で教鞭をとる。学生時代は演劇に没頭。このときの演劇経験を活かした映像授業がわかりやすく面白いと大評判!実家が『牧場』ということもあり、生まれる前から生物に親しんでいたという都市伝説(?)を持っている。


「例え話を交えながらの授業は本当にわかりやすい。毎回の授業が楽しみだった。」
「イラストや図を使った説明がわかりやすい。」


このような声が受講生たちから挙がっています。
暗記量の多い生物用語を、明確なイメージを付けながら身に付けられます。
添削講座を併用することで記述対策も出来るため、オススメです!

生物用語チェック

静大の二次試験で必要とされる生物用語の一例です。
正答できるかチェックしてみましょう!

【問題】
1)ショウジョウバエなど昆虫のからだの前後を決定する遺伝子のmRNAの内、卵の前方に局在しているmRNAは何の遺伝子が転写されたものか。
2)セントラルドグマの例外は何か。
3)ミトコンドリアの内膜で行われるATP合成反応を何というか。
4)生物が生態系内で占めている位置のことを何というか。
5)濃度勾配に逆らってナトリウムイオンを細胞外に排出するタンパク質は何か。
6)フィブリノーゲンを繊維状のフィブリンに変化させるものは何か。
7)インスリンはどこから分泌されるか。
8)葉緑体のストロマにある炭水化物などの有機物が合成される反応系を何というか。
9)動物の行動に影響を与える学習の内、パブロフの犬の例を何というか。
10)種子・休眠芽の休眠維持や気孔の閉鎖のはたらきを持つ植物ホルモンは何か。

※解答は下記をご覧ください。

【解答】
1)ビコイド遺伝子 2)逆転写 3)酸化的リン酸化 4)ニッチ 
5)ナトリウムポンプ(Na⁺/K⁺-ATPアーゼ)6)トロンビン 7)すい臓のランゲルハンス島B細胞
8)カルビン・ベンソン回路 9)古典的条件づけ 10)アブシシン酸