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後期試験 科目別対策|化学


年度別出題内容の詳細
2023  2022  2021  2020  2019  2018  

出題形式の割合【問題数ベース】

後期試験の出題傾向

【試験時間】80分
【出題範囲】化学基礎・化学
【難易度】標準
【特徴】単語や化学式など、知識を問う問題が多い。
    計算問題は導出過程の記述が求められる。
大問4題構成で、理論化学・無機化学が3題、有機化学が1題出題されます。後期試験の化学は、前期試験と比較して大問1題あたりの問題文が長く、細かな誘導をつけた多数の小問が出題されています。問題の内容としては、化学式・化学反応式・構造式の記述、用語問題、化学現象の説明など、知識を問われる問題が全体の5割以上を占めています。前期試験と同様に、反応式の立式や空欄補充、記述など問題形式は多岐に渡ります。

計算問題の出題は全体の2割に留まっていますが、ほぼ全ての計算問題で導出過程を答案用紙に書く事が求められます。最近3年間の試験では、全ての計算問題で導出過程を解答用紙に書く指示が出ており、前期試験よりも厳しくなっています。毎年、計算過程を書かなければならない計算問題が10問前後、その他、論述問題や描図問題などもあり、解答に時間がかかる問題が多く配置されています。暗記事項を素早くアウトプットして、計算の途中過程をスムーズに書く事が求められます。

有機化学については、構造式の決定を行う問題が定番でしたが、2019年は計算、用語、論述問題が出題され、構造式を問う問題は出題されませんでした。理論化学同様、用語や原理の暗記や計算問題の演習にも時間を割くようにしましょう。2020年以降では、再び構造決定の問題が出題されています。

対策と学習法

①知識問題の対策と学習法
知識問題は出題全体の半分以上を占めます。前期試験に比べて問題文が長くなっていますが、全体に対する知識問題の割合は前期試験と同じです。落ち着いて個々の問題を対処すれば、得点を確保できます。特に、正確に化学反応式を書けるかどうかは計算問題の得点にも影響を与えます。反応前と反応後の物質をしっかり覚えて、正しい係数を導出できるようにしておきましょう。

問題文が長く、ひとつの大問で複数の実験を組み合わせている問題では、まず情報の整理を行う事が重要です。ひとつひとつのステップでどのような反応が起こっているのか、物質の数量はどうなっているのかを、リスト化あるいは図に書いておいて、計算スペースに分かりやすくまとめておくと、処理しやすくなります。

②計算問題の対策と学習法
計算問題は出題全体の20%を占めます。反応速度や濃度などのmol計算が中心です。問題自体は標準レベルですが、前述のとおり問題文が長いため、各実験での物質のmol数や濃度を正確に追っていかなければ計算できません。そのため、実験での物質の変化の流れを正しく追っていくこと、正確な化学反応式を書くことが大事になります。正しい知識をアウトプットしながら、問題文の情報を的確に整理できるようにしましょう。

ほぼ全ての計算問題で解の導出過程が求められます。方程式中の単位に注意することが大事です。また、正確性だけでなくスピードも要求されるため、普段の問題演習でも途中式を丁寧に書く習慣をつけておきましょう。
<単位に注意するメリット>
(1)方程式がどういう意味なのかを理解しやすい。
赤本や問題集の解答に書かれている式の意味が分かり難いときは、各数値の単位を書き出しましょう。
(2)計算ミスが防げる。
方程式の左辺と右辺の単位に注目して、同じ単位になっているかどうかをチェックしましょう。

③有機化学の対策と学習法
大問4は必ず有機化学に関する問題が出題されます。
<一般的な有機化学の構造決定問題の流れ>
(1)化学反応式から有機化合物の分子量をもとめる
(2)実験結果のヒントから有機化合物の構造式をもとめる
(3)異性体の数を調べる
(4)論述・計算など

例年、有機化学では必ず構造式を問う問題が出題されていますが、2019年は出題されませんでした。構造決定だけでなく、計算や用語の説明についても十分に準備しましょう。
触媒を加えたときの反応(過マンガン酸カリウム、二クロム酸カリウムなど)、加水分解や脱水反応、その他固有の反応(ヨードホルム反応、銀鏡反応など)を押さえておき、それぞれの反応が陽性・陰性になったときに有機化合物の変化を予想できるようにしておきましょう。化学反応式から分子量・分子式を素早く求める練習も必須です。

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