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静岡県公立高校入試 問題・解答・分析(2022年度)


国語

▼大問五 掲載画像について
「公益財団法人こども教育支援財団主催 2020年度環境教育ポスター公募展(第12回) 佳作受賞 伊藤 克規さんの作品…A」
「公益財団法人こども教育支援財団主催 2020年度環境教育ポスター公募展(第12回) 佳作受賞 岡 美晴さんの作品……B」

ワンポイント分析

条件を整理し、出題の意図を正確に読み取ろう
今年度の入試問題の特徴は、記述問題に様々な条件が付けられたことです。
大問一(文学的文章)の問四は、「植木鉢が落下する」場面を主人公がどのようにとらえているかを読み取り、記述する問題が出題されました。問五では、四十字程度の記述問題が出題されました。設問にある条件をつかむ読解力と、その条件を踏まえてまとめる記述力が必要とされました。
大問二(説明的文章)では、問六で、本文全体の要旨を理解したうえで、五十字程度で記述する問題が出題されました。本文の中で述べられている筆者の主張を理解し、条件を満たす解答を作成するのに時間がかかった受験生も多かったと思います。
大問三(表現に関する問題)では、図書委員会の放送の原稿についての問題が出題されました。問五では、原稿に付け加える内容として、本文で図書委員会が伝えたかったことをとらえて記述する問題が出題されました。
大問四(古文)は、東常縁と宗祇という二人の人物を中心とした、「小倉山の色紙」に関する問題でした。どの人物がどのような行動を取ったのか、限られた時間の中で焦らず丁寧に読み取っていくことが求められました。
大問五 (作文)は、「マイクロプラスチックによる環境への影響」を効果的に伝えるために、掲示するポスターを選び、考えを述べる問題が出題されました。マイクロプラスチックについての情報が「図」で示され、その内容を踏まえて自らの意見をまとめる必要がありました。
全体的に記述問題が多く、適切に記述する力とあわせて、限られた時間の中で問題の条件や本文の表現上の特徴をとらえ、解答していく力が高得点に不可欠でした。

Pick up!

大問二 問六
本文で筆者が述べている「作品に対するときの二つの危険性」のうちの一つを記述する問題が出題されました。本文では、最初に柳宗悦氏の言葉を引用したうえで、「予備知識や固定観念の危険性」についての筆者の主張を展開しています。これが、傍線部2の危険性です。そして、最後から二つ目の段落で、「自分が感じたことを絶対と信じ、独断と偏見におちいる危険性」、つまり、「傍線部2とは異なる危険性」についての筆者自身の主張を述べています。「二つの危険性」についての筆者自身の主張が、それぞれどこに書かれているのか、読み取りに苦労した生徒も多いのではないでしょうか。意見・主張の内容を段落ごとに丁寧にまとめながら読み取る力を求められた問題でした。


数学


ワンポイント分析

しっかりと時間を残して後半勝負へ
全体としては極端に難度の高い問題はなく、比較的解答しやすかったといえるでしょう。後半の大問5~7に時間をかけたいところですが、前半の大問3では、ここ数年と同様に、思考力を必要とする「データの活用」の問題が出題されたため、解くのに時間をとられる可能性もありました。後半の問題を解く時間を確保するためにも、解ける問題から順に取り組んでいくことが重要です。「方程式」の問題はあまり見慣れないタイプの問題ではありましたが、割合が分数で表されているため、もとにする量を文字でおいて整理すれば、正解にたどり着けました。
大問5~7「空間図形」「関数」「円の証明」については、サナルの各種テキストや模試、授業で見たことがあるような問題が並びましたので、しっかりと根本理解をしながら練習してきた生徒は、その成果を発揮できたことでしょう。
空間図形の最後の問題は、「立体の表面を通る線」と「立体の内部を結ぶ線」という2つの基本問題を組み合わせたものでした。また、関数の最後の問題は、直線の式を文字を用いて表していくものでした。どちらも典型的な問題ですので、見覚えがあると感じたかと思います。円の証明は、難度が特別高いわけではありませんが、外角の性質を用いて解く証明だったため、書きにくさを感じた生徒もいたでしょう。
前半は時間のかかる問題が少なかったため、取りこぼしのないようにスピード感をもって解き、後半の問題にいかに時間をさけたかが、勝負の分かれ目になったと思われます。

Pick up!

大問7(1)
∠EBCと∠ADGが等しいことについては、仮定と円周角の性質より、∠EBC=∠ABD=∠AFD=∠ADGと導けます。ここで、相似条件について、辺の比に関わる条件がないことに着目し「2組の角がそれぞれ等しい」という相似条件から証明することが想定されます。しかし、残った2組の角は、どちらも円周角の定理だけで等しいことを導くのは困難です。
そこで、∠DAGを構成する2つの角(∠DACと∠CAB)に着目します。∠DACと等しい角が多数ありますので、これを利用しましょう。∠DAC=∠ABDから、△ABEの外角を利用して∠DAG=∠BECを導くことができます。
また、別解も多くあります。例えば、△AGD∽△ADB、△ADB∽△ECBであることに着目しても、スムーズに解き進めることができるでしょう。


英語


ワンポイント分析

思考力・発想力が求められるハイレベルな出題
本年度もリスニング・対話文・英作文・長文という出題で、各設問内容も例年とほぼ同じ形式です。分量も配点も昨年度と大きく変わりはありません。大問2の対話文は300語程度、大問5の長文は500語程度の英文で、限られた時間の中で文意をつかみ、正確に答えを導き出す必要がありました。
大問1のリスニングは標準的なレベルですが、(2)は正確に聞き取ったうえで、解答が文法的に正しいかどうかをチェックすることが不可欠でした。
大問2(3)の並べ替えの問題は、日本語が与えられておらず、簡単とは言えません。(4)の空所を埋める英作文は「今度の日曜日の都合はよいか」という内容を相手に尋ねるもので、どのように英語で表現すればよいのか思考し、記述する力が求められました。(5)は本文中から適切な語句を抜き出す問題で、読解力と文法力が問われる問題でした。help+人+動詞の原形にあてはまるように、内容的に適切な語句を補う必要がありました。
大問3の対話文形式の英作文は、昨年度に引き続き2問ともに日本文がなく、会話の流れを読み取って英語で表現する問題でした。そのためのアイデアがわくかどうか、そして英語で表現できるかどうかという2つの壁を越えなければなりません。昨年度同様に、受験生を悩ませるハイレベルな出題だったといえます。
大問4は与えられた日本文を英語で表現する問題です。基本的な語彙力と文法の知識があれば解答を導き出すのは難しくないでしょう。
大問5(5)、(6)は日本語で答える問題ですが、該当箇所を正確に日本語で表現すれば問題ありません。
全体的には、難度が昨年度と大きく変わったということはありませんが、表現しにくい英作文に加え、理解はできるものの答えにくい問題が数問あることで、受験生にとっては苦戦が強いられた問題だと言えるでしょう。

Pick up!

大問4「英作文」
「来月、英語を勉強している子供たちに英語の歌を歌ってあげるつもり」ということと、相手に「自分の部屋に来てピアノを弾いてくれないか」ということを英語で表現する問題です。「英語を勉強している子供たち」は、the children studying Englishと現在分詞を使うとよいでしょう。「自分の部屋に来てピアノを弾いてくれないか」は、 come to my room と play the pianoを不定詞で結ぶか、接続詞のandでつなぐことができます。依頼文の書き出しは、Can youやWill youで表現することができます。難しく考えてしまい、英語でどう表現すればよいのか悩んでしまった生徒もいたのではないでしょうか。単語・重要表現・文法事項が理解できているか、また柔軟に英語で表現することができるかが問われる問題だと言えます。


社会

・入浜式塩田の画像:「公益財団法人塩事業センター」
・南蛮屏風(右隻)部分 狩野内膳:神戸市立博物館所蔵 Photo:Kobe City Museum/DNPartcom 

ワンポイント分析

社会的事象の深い理解と解答をまとめる文章表現力が必要
大問1が歴史、大問2が日本地理、大問3が世界地理、大問4が公民からの出題という形式は例年通りでした。約40%が記号選択問題、約60%が語句記述、短文記述、長文論述の問題で占められ、例年に比べ記号選択問題の割合が若干上昇しましたが、大問4(2)aのように選択肢が8つの問題もあり、難易度の変化はありませんでした。全体として、社会的事象の理解の深さと文章表現の正確さが求められました。
語句記述の問題は標準的な出題が多く、知識が定着するまで繰り返しトレーニングしていれば、重要な得点源となりました。短文記述の問題は、資料から問題の条件にあう項目を正確に読み取り、文として表現する力が必要とされました。表面上の知識だけではなく、社会的事象の背景、原因、目的などの深い理解と考察が求められました。
初めて見る問題に直面したときに、知識を整理してどのような内容を記述していくかを判断する力が必要でした。長文論述の問題では、資料、グラフから考えられる内容を、70字程度という字数にまとめる文章表現力も要求されました。

Pick up!

大問1(3)b
鎌倉時代の御家人が相続方法を変えた理由を、それまでの相続方法を続けた場合におこる領地への影響とあわせて記述する問題です。
自分の領地は子どもたちに分割して相続させることが一般的でした。しかし、分割相続が繰り返されることで領地が細分化されてしまったため、嫡子への相続に切り替えることになりました。その影響については、資料1で「幕府に緊急事態があったときに対応できないため」という記載があるため、これを引用します。

大問2(6)
瀬戸内海沿岸の気候を生かした発電方法とその理由を記述する問題です。
かつて塩田がつくられたのは、日照時間が長く、降水日数が少ない場所でした。それは太陽光発電を効果的に行える条件と重なる部分が多く、ソーラーパネルを設置する場所の確保もしやすいため、塩田跡地が活用されています。


理科


ワンポイント分析

根本理解と思考力が試される良問揃い
問題は例年通り大問6つ、小問集合・生物・物理・地学2問・化学という構成で、各分野から幅広く出題されました。単純な計算問題や用語などの知識を問うだけの設問は少なく、それぞれの問題でしっかりと根本理解できているかが試される出題でした。「超」がつくような難問は見られませんが、科学的な思考を要する応用レベルの出題はいくつも見られました。特に化学分野の最後の問題は、根本原理の確実な理解を要する出題でした。
語句や解き方の暗記に頼るのではなく、「なぜこの現象が起きるのか」、「その用語が意味するものは何なのか」を考えて深い学習を積んできた受験生に有利な出題だったといえます。また、計算を要する問題も、決して短くはない問題文から必要な情報を選び出し、正解につながる計算式を的確にアウトプットする力が求められた良問揃いでした。

Pick up!

大問6(2)③④
③ 設問からうすい塩酸20cm3と過不足なく反応する水酸化ナトリウム水溶液は8cm3です。塩酸20cm3に含まれる水素イオンの数は図21よりn個になるので、水酸化ナトリウム水溶液8cm3に含まれる水酸化物イオンの数も同じn個になります。中性になった溶液中には水酸化物イオンは存在しません。そこへ6cm3の水酸化ナトリウム水溶液を加えると、水酸化ナトリウム水溶液6cm3に含まれている水酸化物イオンが溶液中に加えられることになります。
n×6/8=3/4n(個)

④ うすい塩酸20cm3と過不足なく反応するビーカーXの水酸化ナトリウム水溶液は8cm3。ビーカーBのうすい塩酸20cm3と過不足なく反応した水酸化ナトリウム水溶液はX3cm3とY15cm3。つまりX 8-3=5cm3とY15cm3に含まれる水酸化物イオンの数が等しいと考えられます。よってXの体積の3倍のYを用意すればよいことになります。
X3cm3=Y9cm3と考えると、求める数値は9+15=24となります。


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