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静岡県公立高校入試 問題・解答・分析(2021年度)


国語


ワンポイント分析

選択問題の迅速な判断と、記述力が攻略のカギ
大問一(小説文)の問四は、表現の特徴を問う問題でした。文章を落ち着いて読み、擬音語や擬態語に気づけるかがカギでした。問六では、五十字程度の記述問題が出題されました。設問にある条件をつかむ読解力と、その条件を踏まえてまとめる記述力が必要とされました。
大問二(論説文)では、問五で、本文全体の要旨を理解したうえで、六十字程度で記述する問題が出されました。段落は指定されていますが、条件を満たす解答を作成するのに時間がかかった受験生も多かったと思います。
大問三(表現に関する問題)のテーマは、日本の食品ロスでした。問五は、図から読み取れることを表現する力が試される問題でした。
大問四(古文)は、主語が分かりづらく、難しく感じられる文章でした。辛抱強く読み解き、話を整理できたかがポイントでした。
全体的に記述問題が多く、「適切に記述する力」とあわせて、限られた時間の中で正しい選択肢を選ぶ「読解力を基盤とする判断力」が高得点に不可欠でした。

Pick up!

大問五 作文
一人で過ごす時間の中で自分なりの楽しさを見つけることに関する作文が出題されました。「自分が見つけた楽しさは、自分の中だけで楽しめばよい。」という発言に対して、賛成か反対かの意見を書くものでした。自分の立場を明確に示し、理由を含めて書くことができたかがカギでした。


数学


ワンポイント分析

思考力を求められた前半の乗り越え方が鍵
大問2(2)アの「文字式」や大問3の「資料の活用」で、初めて見るような問題に対して高い思考力が求められる問題が出題されました。特に「資料の活用」の問題では、与えられた条件からどのようにヒストグラムを比較すればよいか判断できず、戸惑った生徒もいたかと思います。センター試験から共通テストに変わり、思考力重視となった大学入試の影響も感じられる良問ですが、混乱しそうであればいち早く飛ばして後半に行くべき問題だったでしょう。
折り返しにあたる方程式の文章題は標準的な難度の問題でしたが、後半の「空間図形」「関数」「証明」の3問は、やや難度の高い問題が並びました。その中でも「関数」は直前に実施した入試直前本科でも平行四辺形の座標を考える問題を扱ったため、見たことのある問題として向かっていけたのではないでしょうか。
全体としては難しい印象を受けがちですが、標準的な難度の問題や、難度の低い問題も勿論出題されているため、まずは解ける問題に集中することが必要です。また、来年度以降の受験生においては、いかに文章を読み解いて整理していくかが求められます。解く問題の数を増やすことは勿論、一つ一つの問題でなぜその解き方になるかを常に考える癖をつけていきましょう。

Pick up!

大問5(3)
線分BEの長さを求めるには、まず点Eの場所を把握する必要があります。4点K、M、N、Lを結んだ四角形を考えると、四角形KMNLは長方形となり、点Eはその対角線の交点であることがわかります。中点連結定理よりLNはADの半分の長さにあたる4cmであり、点Eから底面BCDに垂線をおろし、垂線と底面との交点をPとすると、EP=2cmとなります。また、点PはMNの中点でもあるため、DPの延長とBCとの交点をQとして△BPQでBPの長さを考えましょう。BQ=6cmであるため、DQ=6√3cmよりPQ=3√3cmとなり、ここからBPの長さを求めることができ、これをもとに、△BEPで三平方の定理を利用して、答えとなるBEの長さを求めます。
空間の中で線分どうしが交わるため、点Eのイメージを膨らませることが重要でした。空間図形の見取図で考えるのではなく、常に「どの平面で考えるか」を意識することが求められます。



英語


ワンポイント分析

思考力・発想力を要求するハイレベルな出題
本年度もリスニング・対話文・英作文・長文という出題で、各設問内容も例年とほぼ同じ形式です。分量も配点も昨年度と大きく変わりはありません。
大問3の対話文形式の英作文は、昨年度は、1問は日本文が記載されていましたが、今年度は2問ともに日本文がなく、会話の流れを読み取り、英語で表現する問題でした。そのためのアイデアがわくかどうか、そして英語で表現できるかどうかという2つの壁を越えなければなりませんでした。大問4は「カナダの若者の間で流行している音楽を教えてくれたことに感謝している」ということと、「電子メール(Eメール)を送るから返信してほしい」ということを英語で表現する問題です。大問3、大問4の英作文はどれも受験生を悩ませるハイレベルな出題といえます。
大問2の対話文は290語程度、大問5の長文は500語程度の英文で、限られた時間の中で文意をつかみ、正確に答えを導き出す必要がありました。大問2(5)の3語を抜き出す問題も簡単ではありません。日本のお店で使用されているのれんについての話で、「お店が開店しているのか閉店しているのかを知らせる特別な使用方法がわかった」という内容を、表現の仕方を変えて伝えるための思考力が必要です。大問5(5)、(6)は日本語で答える問題ですが、どこまで具体的に日本語で表現するべきか悩んだことでしょう。大問1のリスニングも決して易しい内容ではなく、トップ高校受験者でも全問すべてを正解できた生徒は少ないのではないかと思います。
難度が高い英作文に加え、理解はできるものの答えにくい問題が数問あることで、平均点は昨年度よりも下がることが予想されます。

Pick up!

大問4「英作文」
「カナダの若者の間で流行している音楽を教えてくれたことに感謝している」ということと、「電子メール(Eメール)を送るから返信してほしい」ということを英語で表現する問題でした。若者の間で(among young people)、返信する(send me an e-mail back)等、どう英語で表現するか悩んだ生徒が多かったことと思います。単語・重要表現・文法事項が理解できているか、また柔軟に英語で表現することができるかが問われる問題でした。


社会


ワンポイント分析

社会的事象の深い理解と解答をまとめる文章表現力が必要
大問1が歴史、大問2が日本地理、大問3が世界地理、大問4が公民からの出題という形式は例年通りでした。また、約35%が記号選択問題、約65%が語句記述、短文記述、長文論述の問題で占められ、この割合も例年通りでした。全体として、社会的事象の理解の深さと文章表現の正確さが求められました。
語句記述の問題は標準的な出題が多く、問題演習による知識の定着が確実にできているかが問われました。短文記述の問題は、資料から問題の条件にあう項目を正確に読み取り、文として表現する力が必要とされました。表面上の知識だけではなく、社会的事象の背景、原因、目的などの深い理解と考察が求められました。初めて見る問題に直面したときに、知識を整理してどのような内容を記述していくかを判断する力が必要となりました。長文論述の問題は、表、グラフ、図から考えられる内容を、70字程度という字数にまとめる文章表現力も要求されました。

Pick up!

大問1(6)b
第一次世界大戦末期以降、女性の要求が無視できなくなった理由を、第一次世界大戦時の体制に関連づけて記述する問題です。
第一次世界大戦が総力戦であったことで、女性が軍需工場で働くなどの国内での仕事に従事したことが理解できていたかが問われました。戦時体制を強化することで、女性の力も必要になったことが書かれているかが成否のカギです。
大問4(2)c
内閣不信任決議が可決されたときに、内閣が国会に対して行うことを記述する問題です。「国会に対して」という条件があることから、内閣の総辞職にはふれてはいけないことがポイントです。


理科


ワンポイント分析

根本理解と思考力が試される良問揃い
問題は例年通り大問6つ、小問集合・生物・物理・地学2問・化学という構成で、各分野から幅広く出題されました。用語や法則に則った計算など知識を問うだけの設問は少なく、それぞれの問題でしっかりと根本理解できているかが試される出題となっており、科学的な思考を要する応用レベルの出題も少なくありませんでした。特に地学分野の地震と、化学分野の問題の最後には、高度な理解が必要な計算問題が出題されていました。
語句や解き方の暗記に頼るのではなく、「なぜこの現象が起きるのか」、「その用語が意味するものは何なのか」を考えて深い学習を積んできた受験生に有利な出題だったといえます。また、計算を要する問題も、けっして短くはない問題文から必要な情報を選び出し、正解につながる計算式を的確にアウトプットする力が求められた良問揃いでした。

Pick up!

大問6(3)②
試験管Aから、2.0gの酸化銅は、0.15gの炭素と過不足なく反応し、1.6gの銅と0.55gの二酸化炭素を生じることを導き出しておく。また、2.0gの酸化銅から1.6gの銅が生じているので、酸化銅を構成していた銅と酸素の質量比が4:1であることも読み取れる。
試験管Bでは2.0gの酸化銅から残った混合物が1.7gであることから、0.3gの酸素が失われたことが読み取れる。酸化銅の構成比は、銅:酸素=4:1であることから、0.3gの酸素と結びついていた銅は1.2gであるとわかる。したがって未反応で残っている酸化銅の質量は、混合物から銅を差し引き、1.7-1.2=0.5(g)となる。


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