静岡県公立高校入試 問題・解答・分析(2026年度)
国語
ワンポイント分析
なんとなくではなく論理的に答えを導き出せ
例年通りの出題形式で、「文学的文章」「説明的文章」「原稿の推敲」「古文」「作文」の大問五題構成でした。知識に関する問題や表現に関する問題を含むバランスのよい出題でした。大問一と大問二で各二問、大問四で一問、文章から読み取った内容を記述させる出題があり、これらの問題の成否が得点差につながったと思われます。現代文も古文も、記述問題については設問文の条件をしっかりと読み取り、本文のどの部分を使うかを見定め、解答を導き出す力が問われています。なんとなく内容を読み取り、感覚で解答を作成するのではなく、接続詞や指示語を頼りに論理的に解答を作成することが必要です。
例年通りの出題形式で、「文学的文章」「説明的文章」「原稿の推敲」「古文」「作文」の大問五題構成でした。知識に関する問題や表現に関する問題を含むバランスのよい出題でした。大問一と大問二で各二問、大問四で一問、文章から読み取った内容を記述させる出題があり、これらの問題の成否が得点差につながったと思われます。現代文も古文も、記述問題については設問文の条件をしっかりと読み取り、本文のどの部分を使うかを見定め、解答を導き出す力が問われています。なんとなく内容を読み取り、感覚で解答を作成するのではなく、接続詞や指示語を頼りに論理的に解答を作成することが必要です。
Pick up!
大問四 問四
細川三斎が堀田正盛の期待とは異なる行動を取った理由を説明させるものでした。正盛は、三斎から「ゆい緒のある茶道具」を見せてもらえるものと考えていました。しかし実際に三斎が取り出したのは茶器ではなく武具でした。設問では、この行動の理由を、本文後半にある三斎の発言内容を踏まえてまとめることが求められました。
特に重要となるのは、「某」という人物に対して三斎が語った台詞です。そこには、武士としての立場や発言に対する三斎自身の考え方が示されており、それが行動の背景にあったことです。単にできごとの流れを追うだけでなく、登場人物の行動の背景や考え方を的確に読み取る必要がありました。そのうえで、条件に沿って要点を整理し、古文中の内容を根拠として適切な現代語で表現する力が問われました。読解力だけでなく、記述力の完成度が得点を左右する問題であったといえます。
細川三斎が堀田正盛の期待とは異なる行動を取った理由を説明させるものでした。正盛は、三斎から「ゆい緒のある茶道具」を見せてもらえるものと考えていました。しかし実際に三斎が取り出したのは茶器ではなく武具でした。設問では、この行動の理由を、本文後半にある三斎の発言内容を踏まえてまとめることが求められました。
特に重要となるのは、「某」という人物に対して三斎が語った台詞です。そこには、武士としての立場や発言に対する三斎自身の考え方が示されており、それが行動の背景にあったことです。単にできごとの流れを追うだけでなく、登場人物の行動の背景や考え方を的確に読み取る必要がありました。そのうえで、条件に沿って要点を整理し、古文中の内容を根拠として適切な現代語で表現する力が問われました。読解力だけでなく、記述力の完成度が得点を左右する問題であったといえます。
数学
ワンポイント分析
難問に焦らず、正解すべき問題を見極められたか
今年の静岡県公立高校入試の数学も、「方程式」「空間図形」「関数」「円の証明」において、難度の高い良問が揃う内容となりました。全体の難易度は例年並みですが、方程式や証明などで特に手強さを感じた受験生も多かったはずです。
方程式では、近年続いていた「割合」ではなく、久々に「速さ」の問題が出題されました。例年通り、大問1の計算、大問2の小問集合、そして後半の大問(空間図形・データの活用・関数)の(1)は標準的な難度であり、ここを確実に得点源にすることが求められます。
一方で、方程式の文章題は数量関係が捉えにくく、合同の証明も論理構成が複雑で書きにくいものでした。前半の問題はスピード感を持ってミスなくこなし、後半の思考力を要する問題にいかに時間を割けたかが、高得点獲得のカギとなったでしょう。
今年の静岡県公立高校入試の数学も、「方程式」「空間図形」「関数」「円の証明」において、難度の高い良問が揃う内容となりました。全体の難易度は例年並みですが、方程式や証明などで特に手強さを感じた受験生も多かったはずです。
方程式では、近年続いていた「割合」ではなく、久々に「速さ」の問題が出題されました。例年通り、大問1の計算、大問2の小問集合、そして後半の大問(空間図形・データの活用・関数)の(1)は標準的な難度であり、ここを確実に得点源にすることが求められます。
一方で、方程式の文章題は数量関係が捉えにくく、合同の証明も論理構成が複雑で書きにくいものでした。前半の問題はスピード感を持ってミスなくこなし、後半の思考力を要する問題にいかに時間を割けたかが、高得点獲得のカギとなったでしょう。
Pick up!
大問4(3) 四角すいの体積
四角すいの体積を求める問題です。四角すいの底面積を求めることは可能ですが、高さを求めることが困難です。BCが高さであると勘違いした受験生もいたと思われますが、面ACDとBCが垂直に交わっていないため、高さとして扱えません。
問題の誘導に従ってAHを三平方の定理を用いて求め、立体全体の体積を求めます。この三角すいを、平面BMNで2つに分けて、三角すいBMNAと四角すいBMCDNの2つの立体にします。これらは△ACDの平面を底面とすると高さが共通のため、底面積の比が1:3であることから体積の比も1:3となります。これを利用して体積を求めましょう。
大問7(2) 円周角の大きさ
まずは半径と弧の長さから、円周角である∠BAC=48°と求めます。問題で求めたい∠DPCは、∠DPBと∠BPCに分けられ、∠DPBは円周角の定理より∠DCBと等しいことがわかります。また、円周角の定理と平行線の角の性質を合わせることで、∠BPC=∠BAC=∠DBA=∠DCAとなります。よって、∠DPC=∠BCAであることがわかり、頂角が48°である二等辺三角形の底角を求めれば答えとなります。
四角すいの体積を求める問題です。四角すいの底面積を求めることは可能ですが、高さを求めることが困難です。BCが高さであると勘違いした受験生もいたと思われますが、面ACDとBCが垂直に交わっていないため、高さとして扱えません。
問題の誘導に従ってAHを三平方の定理を用いて求め、立体全体の体積を求めます。この三角すいを、平面BMNで2つに分けて、三角すいBMNAと四角すいBMCDNの2つの立体にします。これらは△ACDの平面を底面とすると高さが共通のため、底面積の比が1:3であることから体積の比も1:3となります。これを利用して体積を求めましょう。
大問7(2) 円周角の大きさ
まずは半径と弧の長さから、円周角である∠BAC=48°と求めます。問題で求めたい∠DPCは、∠DPBと∠BPCに分けられ、∠DPBは円周角の定理より∠DCBと等しいことがわかります。また、円周角の定理と平行線の角の性質を合わせることで、∠BPC=∠BAC=∠DBA=∠DCAとなります。よって、∠DPC=∠BCAであることがわかり、頂角が48°である二等辺三角形の底角を求めれば答えとなります。
英語
ワンポイント分析
長文読解と英作文の力が差を生む!
「リスニング」「対話文読解」「英作文」「長文読解」の4題からなる大問構成や配点は、昨年度と同様でした。対話文や長文の分量は昨年度とほぼ同じでした。文意が滞りなくつかめていけば、無理なく解ける問題が多いため、読解力が重要です。得点差がつく問題は、英作文です。大問2(6)の自由英作文、大問3の用意された日本文の内容を英語で表現する問題で失点せずに解答できないと高得点には結びつきません。ただし、的確な事前練習を重ねれば十分に対応できる出題レベルではあります。近年、大学入試や高校入試の英語においては、読解する長文自体の分量が増加する傾向にあり、その攻略には、文法事項の整理に加え、語彙力を高め、解答力を養うトレーニングが不可欠です。
「リスニング」「対話文読解」「英作文」「長文読解」の4題からなる大問構成や配点は、昨年度と同様でした。対話文や長文の分量は昨年度とほぼ同じでした。文意が滞りなくつかめていけば、無理なく解ける問題が多いため、読解力が重要です。得点差がつく問題は、英作文です。大問2(6)の自由英作文、大問3の用意された日本文の内容を英語で表現する問題で失点せずに解答できないと高得点には結びつきません。ただし、的確な事前練習を重ねれば十分に対応できる出題レベルではあります。近年、大学入試や高校入試の英語においては、読解する長文自体の分量が増加する傾向にあり、その攻略には、文法事項の整理に加え、語彙力を高め、解答力を養うトレーニングが不可欠です。
Pick up!
大問2(4)
「自分の将来について考える機会をもらえて感謝している。」という日本語を英訳する問題でした。
「感謝している」は「Thank you for ~」を使い、「for」という前置詞のあとには動名詞(~ing形)を使います。「機会を(私に)与えてくれたことに」感謝しているので、Thank you for giving me a chanceと表しましょう。さらに、「自分の将来について考えるための機会」と考えchanceをto不定詞で後ろから修飾して表します。
解答例
Thank you for giving me a chance to think about my future.
「自分の将来について考える機会をもらえて感謝している。」という日本語を英訳する問題でした。
「感謝している」は「Thank you for ~」を使い、「for」という前置詞のあとには動名詞(~ing形)を使います。「機会を(私に)与えてくれたことに」感謝しているので、Thank you for giving me a chanceと表しましょう。さらに、「自分の将来について考えるための機会」と考えchanceをto不定詞で後ろから修飾して表します。
解答例
Thank you for giving me a chance to think about my future.
社会
ワンポイント分析
社会的事象の理解に加え、思考力と表現力が求められる問題
大問1が歴史、大問2が日本地理、大問3が世界地理、大問4が公民を中心とした出題という形式は例年通りでした。約40%が記号選択問題、約60%が語句記述、短文記述、長文論述の問題でした。全体として、社会的事象に対する関心と理解が求められる問題でした。
語句記述の問題は標準的な出題が多く、問題演習により知識の定着が確実にできているかが問われました。21もの地図、グラフ、図、表、資料が用いられ、資料の内容を正確に読み取り解答につなげる力が要求されました。また、資料の内容を正確に読み取る力に加え、その内容を使い思考することで解答にたどり着く問題も出題されました。例年通り、長文論述の問題が出題され、複数の資料から考えられる内容を考察し70字程度にまとめる文章表現力が要求されました。
大問1が歴史、大問2が日本地理、大問3が世界地理、大問4が公民を中心とした出題という形式は例年通りでした。約40%が記号選択問題、約60%が語句記述、短文記述、長文論述の問題でした。全体として、社会的事象に対する関心と理解が求められる問題でした。
語句記述の問題は標準的な出題が多く、問題演習により知識の定着が確実にできているかが問われました。21もの地図、グラフ、図、表、資料が用いられ、資料の内容を正確に読み取り解答につなげる力が要求されました。また、資料の内容を正確に読み取る力に加え、その内容を使い思考することで解答にたどり着く問題も出題されました。例年通り、長文論述の問題が出題され、複数の資料から考えられる内容を考察し70字程度にまとめる文章表現力が要求されました。
Pick up!
大問4(3)b
国が消費者に対して、宅配便の再配達を減らすための行動を求める政策を打ち出したねらいを、日本の物流の現状と課題に関連付けて70字程度で論述する問題
グラフ7から道路貨物運送業の就業者における「30代以下の割合が減少し、50代や60代以上の割合が特に増加している」ことを読み取ります。グラフ8からは「運転従事者の数が減少しているが、宅配便の取扱い個数は増加していること」を読み取ります。グラフ7から読み取れる内容を日本の物流の現状、グラフ8から読み取れる内容を日本の物流の課題として記述し、これらから考えられる、「運転従事者の負担を減らす」というねらいが書かれているかがポイントとなります。
国が消費者に対して、宅配便の再配達を減らすための行動を求める政策を打ち出したねらいを、日本の物流の現状と課題に関連付けて70字程度で論述する問題
グラフ7から道路貨物運送業の就業者における「30代以下の割合が減少し、50代や60代以上の割合が特に増加している」ことを読み取ります。グラフ8からは「運転従事者の数が減少しているが、宅配便の取扱い個数は増加していること」を読み取ります。グラフ7から読み取れる内容を日本の物流の現状、グラフ8から読み取れる内容を日本の物流の課題として記述し、これらから考えられる、「運転従事者の負担を減らす」というねらいが書かれているかがポイントとなります。
理科
ワンポイント分析
記述力や計算力が点差につながる問題
本年度も例年通り、大問数は6問でした。大問1の小問集合、物理・化学・地学・生物の分野から各1問ずつ、さらにもう1問、地学の分野からの出題がありました。用語などの知識を問う問題はもちろんですが、各分野の実験や観察の例が示され、それについて問う記述問題や計算問題が多く出題されました。また静岡県入試において特徴的な、問題文が極めて詳しく書かれ、その中に必要な情報が散りばめられており、解答にたどり着く手順を見つけるのが非常に難しい問題が多くありました。
大問5の(2)も例外ではなく、太陽の前面を横切る金星の図と、金星と地球の公転周期の表が示され、金星が太陽の前面を横切る現象が観測できる理由を答える問題でしたが、2つの内容を含む解答を作成しなければならない難度の高い問題でした。
本年度も例年通り、大問数は6問でした。大問1の小問集合、物理・化学・地学・生物の分野から各1問ずつ、さらにもう1問、地学の分野からの出題がありました。用語などの知識を問う問題はもちろんですが、各分野の実験や観察の例が示され、それについて問う記述問題や計算問題が多く出題されました。また静岡県入試において特徴的な、問題文が極めて詳しく書かれ、その中に必要な情報が散りばめられており、解答にたどり着く手順を見つけるのが非常に難しい問題が多くありました。
大問5の(2)も例外ではなく、太陽の前面を横切る金星の図と、金星と地球の公転周期の表が示され、金星が太陽の前面を横切る現象が観測できる理由を答える問題でしたが、2つの内容を含む解答を作成しなければならない難度の高い問題でした。
Pick up!
大問5(2)
【内容①】図9より、太陽の前面に金星があることから、金星が太陽と地球の間にあることを読み取り、公転軌道を使って説明すること。
【内容②】図9で時刻ごとの金星の位置がずれていっていることを、表3の金星と地球の公転周期の違いをもとに説明すること。
以上、2つの内容をふまえて、「金星の公転軌道は地球の公転軌道の内側にあり、金星と地球の公転周期は異なるから。」という趣旨のことが書かれていれば正解でした。
【内容①】図9より、太陽の前面に金星があることから、金星が太陽と地球の間にあることを読み取り、公転軌道を使って説明すること。
【内容②】図9で時刻ごとの金星の位置がずれていっていることを、表3の金星と地球の公転周期の違いをもとに説明すること。
以上、2つの内容をふまえて、「金星の公転軌道は地球の公転軌道の内側にあり、金星と地球の公転周期は異なるから。」という趣旨のことが書かれていれば正解でした。
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