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挑戦へのこだわり


人間力7、学力3の受験 Commitment to Challenge

受験に成功する。第一志望校に合格する。そのためには、学力を向上させ、受験技術を磨くだけでは不十分です。いや、学力を向上させるためにも、学力以前の問題がクリアされなくてはなりません。それを人間力とでも言うなら、人間力が7、学力が3の比率で結果が決まると言っていいでしょう。

基本的な生活習慣を自己管理できない子。飽きやすく持続力のない子。何につけても無気力な子。このような志向性の子は、その弱点を克服しなければ何をやっても大成しません。嬉々として取り組まれることの少ない、勉強の面では特にそうです。
しかし、その点だけを改善させるのは困難です。目標を掲げてそれに挑戦させる過程で自覚を促し、その達成とともに過去の自分から離脱するしかないのです。

私たちは、子どもたちが立ち向かわなければならない受験戦争や、その先の社会についてありのままの姿を彼らに伝えます。そしてその意味と、向上心の重要性を語ります。
自分に可能な限りの高い目標を掲げさせ、その目標に達するまで努力を続ける姿勢を教えます。励まし、叱咤しながら、己を磨くことの重要さを伝えようとするのです。

子ども達は己の意志の弱さと戦い、同じ環境で競争するライバルたちと、互いに励まし合いながら伸びていこうとします。安易に夢をあきらめないたくましさと、夢の実現に向かって必死に努力する気構えを学びます。時に悩み、時に悔し涙を流しながらも、それを乗り越えるたびに少しずつ強くなり、成長していくのです。
「佐鳴予備校は精神主義である」とよく言われます。その通りです。小手先の技を身につけることよりも、精神的に大きくなることのほうが大切です。また、それ無しに学力の向上はありませんし、目指す学校の門にたどり着くことすらおぼつきません。

合格発表の当日、彼らの流す喜びの涙は、何物にもかえがたい宝となって胸のうちに残ります。合格証を手にした歓喜の中で、自分が成し遂げたことを実感し、それまで続けてきた努力の尊さに気付くのです。そのとき、彼らの顔から子どもっぽい甘さが消え、一回りも二回りも大きく成長を遂げます。

子どもたちが受験に成功したか否かは、単に志望校に合格したかどうかだけのことではありません。受験という厳しい試練に果敢に立ち向かい、その苦しさとそれを乗り越えた喜びを経験することによって、いかに成長できたかが重要なのです。

佐鳴予備校の卒業生の多くは、合格発表の後、後輩塾生と私たち教師に向けて手紙や作文を残してくれます。例年これらを集めて文集を発行しますが、そこに書かれている彼らの戦いの記録と喜びの言葉の数々は、私たちにとって最高の財産です。私たちが本当に誇りたいのは、合格者の数ではなく、雄々しく成長を遂げて勇ましく巣立っていった無数の生徒たちと、このようなドラマを共有できることなのです。